本人目線の、アダルトチルドレンの成長と回復 How did I recover from adult children scientifically

AC(アダルトチルドレン)の私が、自助グループで話しているようなこと(そのまま同じじゃないです)を、お伝えします。

第8回 頭と心と体がバラバラとはどういうことか

回復してると、いかに自分が頭と心と体がバラバラのままで生きているのかということを思いしらされることがよくあります。

頭と心と体がバラバラとは、具体的にはどんな状態なのでしょうか。

頭は、理屈でものごとを考えます。ACはその際に感情を無視しがちなので、理想的になります。こうでなければならない、という正しさが優先されます。白黒思考、といわれるものに陥りがちで、それは主に、家庭で身に付けた、幼少時に教え込まれた生き方です。

ACの感情は、例えばポジティブな感情は強く抑圧されてきたり使われなかったり、いっぽうで怒りだけは表現できたり慣れていたりと、情緒的発達の偏りが激しいです。しかしバランスを欠いた感情の成長は、体で例えるとひどい歪みみたいなものですから、生きることを苦しくします。特に抑圧されていた感情は発現しようともがきます。しかし、そのはけ口、表現方法が狭かったり、なかったりするので、変な形で現れます。リストカットとか、過食とか拒食とか。私の場合、過食や、インターネット依存という形でも現れました。後者は、ぼんやりネットをしている時には自分がほしいものを延々と検索している、しかしネットから離れると、それが欲しいということを認められない、というような形で現れました。素面のときには、欲しいものが認められないのです。あらゆる自分の欲求に対して、ノー!と言ってしまうのでネットしすぎで頭がぼんやりしているという、意識のたががゆるんでいる時だけ、感情が出せたわけです。あとは、文章を書いている時です。幼い時から正直に日記を書くというのを癖にしてきたため、文章の中では比較的自分を認めやすかったです。

体は、言葉は発しませんが、恐怖や不安を覚えています。トラウマに関わるような場所や人を避けるし、近づくと不快になったり、吐き気がしたりします。もっとも原始的で本能的な反応を示します。これは当てになります。当てになるけど、病気の症状みたいなもので、そのまま従って放っておけばいいうことではないのです。異常のメッセージを受け取って、対処する必要があります。

というわけで、行動の指針がどこもかなり違うのです。

もちろんはっきり区別できるわけではない部分もありますが、おおむね、こういう状態が、頭と心と体がばらばらな状態なのだと、私は考えています。

そしてこれが、私が人格をけっこう無視して育てられた結果なのです。

 

ところで、人は、エネルギーがある時は頭に従おうとしてしまいますが、疲れてくるにつれて体や心に従わざるを得なくなって、徹底的に頭がそれを受け入れ、心と体の声を聞くようになってから、回復は始まります。

追記(10/24):

この記事をご覧になった方にお勧めなのが、下の記事です。

バラバラになったままじゃ、困りますからね。解決編です。

第26回 頭と心と体を一致させる - 本人目線の、アダルトチルドレンの成長と回復 How did I recover from adult children scientifically