本人目線の、アダルトチルドレンの成長と回復 How did I recover from adult children scientifically

AC(アダルトチルドレン)の私が、自助グループで話しているようなこと(そのまま同じじゃないです)を、お伝えします。

第32回 ACとして生きることの辛さをお金で表してみる

ACとして生きることは、結構しんどいです。

そしてこの辛さは、ACでない人にはわからないと思われがちです。

まあ、目に見えないですし、メジャーとか秤で測れませんしね。

そこで、どうすればACでない人にACの辛さが伝わるだろうか? とちょっと考えてみました。

そのまま表現しても伝わらないものでしょうから、何かの尺度に置き換えてみます。そんなときに便利なのが、みんな大好き「お金」です。よくわからない芸術作品だって、価格が付いてると「すごい」のか「すごくないのか」がわかるじゃないですか。そんなわけで、ACの辛さを金額に置き換えてみます。

ACには、「死んじゃいたい」とかしょっちゅう考える人も少なくありません。そのくらいただ普通に生きることがしんどいのですが、ACじゃない人にとって、しょっちゅう死にたくなるようなしんどい状況ってどんなでしょう。

例えば、「1億円以上の借金を背負ったが、返済の見通しはまったくない」というような状況になったら、日常的に「死にたい」と考えるようになりそうじゃないですか?

不謹慎なシミュレーションですが、これは「死にたくなって当然だ」というくらいの金額を当てはめたいところなのです。そうすれば、例えば「ACの多くは『一億円以上の借金を背負って返済の見通しも立たない人』並みにしんどい気持ちで生きている」とお金の多寡で表せるのでね。

ACであることの辛さと借金を抱えた辛さはまったく種類の違う辛さなのでしょうが、もしかして精神に掛かる負担の重さだけをみれば、そう違わないのかもしれませんね。私は幸いそんな借金を背負ったことがないので、体験的に比べることはできませんけれども。

そんなわけで、ACの辛さを理解したいがどうしてもまったくわからない、という方は、代わりに例えば、あなたにとって「死にたくなるほどの借金を背負ってる状態」と考えると、もしかしてちょっと想像しやすいかもしれません。

実際ACというのは、積もり積もった感情の負債を抱えていて、回復を通じてそれを返済している、とも表現できますしね。