本人目線の、アダルトチルドレンの成長と回復 How did I recover from adult children scientifically

AC(アダルトチルドレン)の私が、自助グループで話しているようなこと(そのまま同じじゃないです)を、お伝えします。

第37回 ポジティブな感情をエネルギーにすること

って、難しい。ずっとできなかった。少しずつできるようにはなっているけども。

ネガティブな感情をエネルギーにして生きることは出来てたけど、その逆はやったことがなかったから長いことできなかった。いや、でなかったわけではないな、子供の頃は出来ていたのだけど、18歳で絶望してから出来なくなってしまった。

感情がなくなるほどエネルギーが枯渇してしまったのが原因だ。

その後は、トラウマがたくさん表に出てきて、摂食障害とか健忘とか対人恐怖とかいった形で私を苦しめた。それとの戦い、葛藤で、人生を楽しむどころではなかった。ものすごく混乱していたし、ただ生きているのが辛かった。このころは主に恐怖心(ときどき怒り)を原動力に、生きていた。原動力にするってことは、ほとんど常に恐怖心を抱いていたわけだけど、そういう状況というのは辛い。

だいぶトラウマや混乱が片付いてきたところで、登山を切っ掛けにまた物事を楽しむ、楽しむことを原動力に動くってことができるようになってきた。でも本当に登山中とその前後2時間くらいが活動的なだけで、それ以外のときは引きこもりのメンタルで、エネルギーがない。エネルギーがないっていうのはなぜかというと、18歳までで一生分のエネルギーを使ってしまったためだ。そのうえ常に外国の文化に馴染んで生活しようとしているような感じで生きている(ACの文化じゃない世界できている)ものだから、暗に気を遣うし疲れる。だから、日常生活に於いては全然活動的ではない。掃除や洗濯といった家事一般は本当に最低限しかしない。ものを片付けるのもすごくおっくうだ。

体力はあるし、体も健康だし、心もまあひどい状態ではない。でも、エネルギーがない。すごいとかおもしろいとか楽しいと思う本を、どんどん読むだけの気力が無い。だからつんどくになっている本が多い。ほんの少しずつしか、読み進められない。ポジティブな感情は、なかなか行動力にならない。わたしは、「楽しいから頑張れる」みたいなことがなかなかできない。仕事で義務としてやっていることの方がはるかにエネルギーを効率的に注げている。仕事は、たぶん普通の人並みにやっているのだ。まあ、仕事については、親の自営業を幼い時からずっと手伝っていた経験があるので、「精出してきちんとやるもの」という感覚が染みついているってのが大きい。

ただし子どものときと違って、いま仕事では、「周りの人に支えられながら仕事をしている」というのも感じているし、それが励みになってもいる。そういうポジティブな感情をエネルギーにして動くことはあるていどできるようになっている。この「仲間がいるから頑張れる」的な感情は、以前は全然分からなかったし、それエネルギーにすることはできなかった。ここは変化している。

だのに、純粋に自分のことになるとろくに面倒を見られなくなる。葛藤やトラウマが片付いていることで、だいぶマシになっているのだけれども、ただ自分でいるのがしんどいというのは、解決してはいない。マシになるよう、ちょっとずつでも回復を続けて、あきらめずに生き続けるしか策はないのだと思う。