本人目線の、アダルトチルドレンの成長と回復 How did I recover from adult children scientifically

AC(アダルトチルドレン)の私が、自助グループで話しているようなこと(そのまま同じじゃないです)を、お伝えします。

第42回 「トラウマ」は存在する

ちょっと前になるけれども、アドラー心理がブームになったことがあった。わたしはその著書を読んだわけではないけれども、気になる主張があった。アドラー心理学においては「トラウマ」というのが否定されているらしい。

でもその主張はナンセンスだ。トラウマというのは、学習や記憶の在り方の一部だ。だから、トラウマが存在しないならば、「脳内において、記憶や学習の仕組みや恐怖の感情は存在しない」ということになる。そんなわけはない。

アドラー心理学が役に立たないとかインチキだとかいうことをいいたいわけじゃない。今も通用する内容もあるのだろうが、なにせ今みたいな脳科学の知見のない時代に考えられたものだから、現在分かっていることに照らしてみると明らかに間違っているものも多分に含まれている、ということだ。 

ずっと前の記事でも「トラウマは脳の神経のつながりによって現実に存在する」というようなことを書いた。

その主張の繰り返しになるけれども、「トラウマ」は存在します。