本人目線の、アダルトチルドレンの成長と回復 How did I recover from adult children scientifically

AC(アダルトチルドレン)の私が、自助グループで話しているようなこと(そのまま同じじゃないです)を、お伝えします。

第7回 生き物は生きる意思と愛情の塊である

両親に愛されたことがないと感じていても、あなたは愛情でできています。

だって、疲れたら眠るし、ケガしても傷は徐々に癒えていきます。

睡眠や休養は素晴らしく自分を癒やしてくれます。

そういう、自分を癒やす力って、自分に対する愛情以外のなにものでもないのです。

あまりにも当たり前すぎて、へりくつだとか言われるかもしれませんが、

よく考えてみてください。へりくつじゃなくて事実だから。

 

あなたが生きたいと思おうが思うまいが、心臓は動いてるし、細胞一つ一つは代謝しているし、常に生きる為に精一杯働いています。

だから、両親に愛されていようがいまいが関係なく、あなたは愛情の塊で、そのうえ、生きる意志に満ちた存在なんです。

 

脳みそのごくごく一部が生み出す「意思」という指向性だけが、なんかの拍子で「死にたい」とか思ってみているだけで、そしてそれが自分の全存在の合意だと思ってしまうんだけど、あなたの全細胞の98%くらいは、無言だけど、生きる為に全力で働いています。そして、「死にたい」とかいう意思を作りだしている脳細胞も、全力で生きる為に働いています。「死にたい」という意思を作り出す脳細胞ですら、本当にハンガーストライキを起こして自殺したりはしません。バッチリ栄養を受け取って働いています。そして、「死にたい」とかいう意思を作りだしているんです、妙なものですね。

というわけで、理由はなんであれ、「死にたい」という思いは、あなたを構成する要素のごくごく一部によって生み出されているもので、全体として考えると、生きる方向にしか向いていないんですよ。ただ、意思というのは他の体の部位などとは違って「声」を持っているから、「私は死にたがっている」とか思ってしまうだけで、あなたを作っている全細胞で「死にたがっている」「死にたがっていない」で多数決を採ったとすると、全然死にたがってないのです。基本的にどの細胞もみんな栄養を受け取って、代謝をして、生存の方向しか向いていません。死にたがっているつもりになって、自分の体を傷つけても、あなたの傷は、あなたの「意思」とは関係なく、癒えていきます。風邪をひいても、治ります。ばい菌が入ってもやっつけるんです。それはあなたが自分への愛情でできているからです。親の愛情があろうがあるまいが、そんなこととは関係ないんです。

 

私はこの事実に気付いたあとは、「死にたい」と思っても「いや、だまされないぞ」と考えられるようになりました。「どう考えても、おれの体は健康で、腕も、脚も、胴体も心臓も肺も、全然死にたがっている様子はない。この声だけなんだ、実体のない声だけが、死にたがってるつもりに俺をさせている。だまされねーぜ」と。

 

最後にもう一度、あなたが存在しているってことは、あなたが認めようが認めまいが、生きる意思に満ちた愛情の塊なんですよ!!! この事実を忘れないで!